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「口を大きく開けると、顎関節の軸はお皿をはずれて前に出る」
というお話を繰り返ししてきました。

ところで、軸もお皿も骨ですね。
「軸がお皿を乗り越えて前に出る」と言っても、
骨同士が当たると、スムーズに動きませんし、こすれて痛いかもしれません。

また、硬いものを咬むとかなり大きな力が出ます。
この力は体重の何倍もあるとも言われています。
これも骨同士が当たるとかなり痛そうです。

そこで軸とお皿の間には、衝撃を吸収するクッションが必要です。
このクッションになるのが関節円板です。

関節円板は軸の先端についている線維のかたまりです。

一般的な関節の軸の頭についている軟骨と違います。
一般的な関節の軸についている軟骨は、軸にしっかり付着していますが、
顎関節の軸にはゆるやかに付着しています。

しっかり付いているより、ゆるやかに(すきまをあけて)付いている方が
衝撃を和らげるためには効果的なのです。


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「口を大きく開けると、顎関節の軸はお皿をはずれて(乗り越えて)前に出る」
(下顎頭が関節突起を乗り越え、下顎窩から前方に移動する)
とお話ししました。

この動きは自分でも確認できます。

顎関節は耳の前あたりにありますので簡単にさわれます。
ためしに耳の前をさわりながら口を大きくあけてみてください。
何かがボコっと前に移動するのがわかるはずです。

これが「軸がお皿をはずれて前に出る」様子です。

  もし前に出なければ、あるいは出ても痛んだら
  あなたは顎関節症かもしれません


繰り返しになりますが、
このお皿から軸がはずれるという点が
腕や脚の関節にはない、顎関節にユニークなところ
です。
お皿からはずれるから、大きく動くことができるのです。

裏を返せば、軸がお皿を乗り越えて前に出ないと、
口を開けられる量が極端に小さく
なります。
こうなると日常に支障を来たすようになり、顎関節症ということになります。


今日は関節の動きについてお話しします。

顎関節は腕や脚などの一般的な関節と違い、2段階の動きをします。

まず口を軽く開けるとき。このとき、顎関節は回転運動をします。
これは、腕や脚などの一般的な関節と同じです。
「ちょうばん運動」と言います。ドアの蝶番(ちょうつがい)のような動きですね。

しかしこれだけでは、口は20mm~30mmしか開きません。
2~3センチしか開かないと、日常生活はかなり困ります。
特に食事は、このくらいしか開かないと、
食べ物を小さく切らないと口に入れることができないはずです。

ためしに、あなたの口に定規を当てて測ってみてください。
健康な人なら、女性でも40mm以上は開くはずです。

この20mmの差は何でしょうか。

口を大きく開けると、顎関節の軸はお皿をはずれて前に出ます。

move
出典:「顎関節症はこわくない」tmd



専門用語を使うと、
「下顎頭が下顎窩から関節突起を乗り越えて前方に移動する(前方滑走する)」
となります。

前のエントリーの図も参考にしてください。


今までの顎関節症の治療法の問題点がわかるためには、
そして、顎関節症の正しい治療法を導き出すには、
まず、顎関節のつくりや動きについて理解する必要があります。

今日は顎関節のつくりについて説明しましょう。

顎関節は耳の穴(外耳道)の前にあります。

TMJ
出典:「顎関節症はこわくない」tmd


関節の軸(下顎頭)とこれを受けるいわゆるお皿(下顎窩)があります。
これは腕や脚の関節と同じです。
腕や脚の関節と顎関節が異なるのは、
顎関節の軸には「関節円板」と呼ばれる線維のかたまりがある点です。

  このブログは、わかりやすくお伝えするために
  専門用語はなるべく使わないことにします。
  下顎頭のことを「軸」、下顎窩のことを「お皿」、
  関節円板を「円板」と呼ぶことにしましょう。

この関節円板は、一般的な関節の軸にある軟骨と違って、
顎関節の軸にしっかりついているわけではありません。

物を咬む時に出る力は、体重の3倍以上とも言われています。
また、顎関節は腕や脚の筋肉と違う特殊な動きをします。
円板はこの大きな力や特殊な動きから関節を守るためのクッションです。

そのために円板は軸やお皿にしっかりとはついていないのです。


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