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わたしも人間ですから、顎関節が痛くなることがあります。
患者さんはこの何倍も苦しんでいるに違いない・・・。

ですから、痛い、つらい・・・お察しします。

ただ、

「動かさない関節は、ますます動かなくなる・痛くなる」

のです。

ですから、痛くても恐くても、
どこかで思い切って動かしてみる必要があります。

  *これは「痛くて開かない」顎関節症に限ります。
  *また、程度にもよります。
  *さらに、正しい方法で行わなければなりません。
  *絶対に、ご自身の判断や独自の方法ではなさらないでください。
  *場合によっては症状が悪化することもあります。


使っていない関節や筋肉を動かすのですから、
当然ですが、最初は痛みます。


ストレッチ、リハビリだと思ってください。
ストレッチもリハビリも、痛くないところでやっていても、
効果がありませんよね。

骨が折れたり、筋肉が切れたりすることはないかと
質問をされることもありますが、大丈夫です。
歯医者は、患者さんの体を壊すようなことはいたしませんよ(笑)。


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前回、腕の骨折を例にとって、
使わない関節がどうなるかというお話をしました。

顎関節も関節です。
基本的には腕の関節と大差ありません。

「顎関節が痛い」、「口を開けるのが恐い」と、
口を開けないままでいるのは、
腕をギプスで固定しているのとまさに同じ状態
です。

使わない関節は、代謝が悪くなり、
動かなく、痛くなる
ことは、お話ししました。

本来ならもっと開く能力のある顎関節なのに、
あなた自身で顎関節の動きを制限してしまうと、
ますます動かなくなりますし、動かすと痛むようになります。


たとえば、構造的には50mm開くはずの顎関節を
35mm程度しか使わなかったとしましょう。
これを長期間続けると、35mm以上開けると痛くなります。
痛いからとさらに開ける量を制限すると、
30mm、25mm、20mmと開かなくなります。

わたしたちの顎関節外来には、
「だんだん痛くなってきたし、開けられなくなってきた」
という患者さんが多く来院しますが、
症状が悪化するのは、このようなメカニズムです。

つまり、

  「痛いから開かない」のではなく
  「開けないからかえって痛くなる」


のです。


今までは「ひっかかって開けられない」タイプの顎関節症のお話でした。

これは

  1. 関節円板が前に落ちてしまって、
  2. 関節の軸の動きを邪魔して開けられなくなっている

というものでした。

今日は、開けられない(開口障害)のもう一つのタイプである
「痛くて開けられない」「痛みが恐くて開けられない」
顎関節症についてお話しします。

突然ですが、あなたは骨折したことはありますか?

腕をギプスでしばらくつったところを想像してください。
骨折が治ってギプスがとれました。
その日から以前のように腕を動かすことができるでしょうか。

・・・できませんよね。

腕はある程度までしか曲がらなくなっているはずです。
今までどおりに動かそうとすれば痛いはずです。

決して腕の関節がおかしくなってしまったのではありません。
使わない関節は、代謝が悪くなります。
そうすると、動かなくなりますし、痛くもなります。


顎関節にも同じことが言えます。


口が開かない(開けにくい)タイプの顎関節症を根本的に解決するには、
落ちてしまった関節円板を何とかしなければなりません。

関節円板を動かしてしまう原因は、
まずは、日常的に顎の筋肉を使う習慣が挙げられます。
関節円板は顎関節の軸にゆるやかにしか着いていないので、
余計な力がかかると落ちやすくなります。

TMJ-teni
出典:顎関節症はこわくないtmd

また、顔や首の骨(主に頚椎の上部)が、
回転していたりズレていたりすると、顎関節に負担がかかり、
関節円板が落ちてしまう危険性が高くなります。

つまり、こういったことを解決しなければ、
一時的にロックを解除できても、
しばらくすると開けにくくなってしまう可能性が高いのです。

開口障害の根本的な解決法は、
やはり、悪い習慣と骨格的なトラブルを改善することです。


前回、お話したロックの解除方法は、あなた自身でできます。
ただ、急場しのぎのもので、根本的な解決にはなっていません。

「口がひっかかって開かない・開けにくい」ことの本質は、
関節円板が前に落ちてしまっていること
でした。

lock ←クリックすると大きな画像が開きます
出展:顎関節症はこわくないtmd

根本的に解決するには、この邪魔になっている円板を
何とかしなければなりません。

子供の頃・・・少なくとも幼稚園生や小学生だったときは、
今のように開かない(開けにくい)ことはなかったはずです。

では、なぜ以前はズレていなかった円板が、
今はズレてしまっているのでしょうか。
この原因を探って治さないと、
いつまでもロックの解除を続けなければなりません。

つまり、

  自分でできるロックの解除=対症療法

根本的な解決になっていないのです。

虫歯を削って治しても(対症療法)、
うまく磨けなければ虫歯になるのと同じですね。

わたしたちの最終目標は、
「ロックをしない顎関節になる(する)」こと
です。

次回から開口障害や開口時痛の根本治療についてお話しします。


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