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前回、腕の骨折を例にとって、
使わない関節がどうなるかというお話をしました。

顎関節も関節です。
基本的には腕の関節と大差ありません。

「顎関節が痛い」、「口を開けるのが恐い」と、
口を開けないままでいるのは、
腕をギプスで固定しているのとまさに同じ状態
です。

使わない関節は、代謝が悪くなり、
動かなく、痛くなる
ことは、お話ししました。

本来ならもっと開く能力のある顎関節なのに、
あなた自身で顎関節の動きを制限してしまうと、
ますます動かなくなりますし、動かすと痛むようになります。


たとえば、構造的には50mm開くはずの顎関節を
35mm程度しか使わなかったとしましょう。
これを長期間続けると、35mm以上開けると痛くなります。
痛いからとさらに開ける量を制限すると、
30mm、25mm、20mmと開かなくなります。

わたしたちの顎関節外来には、
「だんだん痛くなってきたし、開けられなくなってきた」
という患者さんが多く来院しますが、
症状が悪化するのは、このようなメカニズムです。

つまり、

  「痛いから開かない」のではなく
  「開けないからかえって痛くなる」


のです。
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